涙が止まらなくなる試合
リーズ v ニューカッスルの一戦。
選手入場の際、リーズのキャプテン
リアム・クーパーの手にipadがあった。
その画面の中にいるのは、白血病の治療を受けている
8歳の少年、ホークリッジ君
以前、アーセナル戦の時にも同じような光景が
あったのだが、この時とはまた違う少年が
チームのマスコットとして、選手と一緒に入場していた。
抗がん剤の影響なのか頭髪はないが
リーズのユニフォームを着て、病室から明るく手を振っている
そんな彼を勇気付けるためにも、リーズのイレブンは、この試合
どんなことがあっても勝つ!と決めていた(はず)
序盤は、ニューカッスルのプレスでボールを失いがち
シュートまで持ち込むも、枠外ばかり…
そんなことを繰り返しているうちに、あっさり
ニューカッスルに先制されてしまう。
しかし前半35分
ハフィーニャのクロスにロドリゴがヘッドで合わせると
ゴールはクロスバーに…そのこぼれ球をバンフォードが
ヘッドで押し込んで同点!
前半は同点のまま終え、後半へ
そして61分。中央から放たれたフィードを
ハリソンがゴールラインぎりぎりでトラップし
シュートのような強めのボールで折り返すと
そこに走りこんできたロドリゴがヘッドで合わせて
再びリード!
印象的だった場面は、この時のビエルサ監督。
自らのチームがゴールで歓喜している中
無表情でコーヒーをすすっていた。
もうすでに、その先のことを考えていたのか…
しかし、その数分後
リーズの弱点。セットプレーであっさり
同点に追いつかれてしまう。
「セットプレイの守備よ」とツッコミたくなるほど
ここ数試合、セットプレイで得点を許している。
しかし今日は、絶対に勝たなきゃいかんのよ!
同点じゃダメなんだよ!ホークリッジ君の為に!
そして77分
クリヒの左サイドからのフワッとした軌道のボールを
ハフィーニャが競り合うも頭上を越えていく
しかし、その後ろからダラスが飛び込んで
3点目を叩き込む!
はっきり言って、綺麗なゴールでもかっこいいゴールでもないけれど
ボールに食らいつくように叩き込む素晴らしいゴールだった。
再びリードし、ここでビエルサ監督が動く!
ロドリゴに替えて、ベテラン、パブロ・エルナンデス
バンフォードに替えて、タイラー・ロバーツを投入する
この交代は、リードを守るための交代ではなくて
さらに攻めるための交代!ここがモイーズ監督と違うところ
さらにクリヒに替えて、シャクルトンも投入
これは経験値を上げるため。
以前、サイドでプレーしていたシャクルトンを
クリヒのバックアッパーにしたいのか?
同じポジションでプレイしていた。
その交代が功を奏して
85分にカウンターからハフィーニャ→エルナンデスとつなぎ
中央までオーバーラップしていたアリオスキーが追加点
その2分後
今度はハーフウェイラインでボールを奪った
ハリソンが1人で持ち込み、ミドルレンジからシュート!
これが豪快に決まり、5点目を奪う!
結果、5-2の快勝!
絶対に負けない!絶対にあきらめない!
さらに前を見て、貪欲になる!
この選手たちのメッセージがきっと
ホークリッジ君の胸にも届いただろう…
ダウンジャケットの襟が
ずっと、中に入り込んでいても
サッカーに夢中で気にしない、この監督の姿も…
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